過去の研究会

第15回 耳鼻咽喉科短期滞在手術研究会

平成30年8月26日(日) 仙台国際センター展示棟 会議室 1・2
会長  湯浅  有

抄録

特別講演Ⅰ

「喉頭領域の短期滞在手術」
~局所麻酔・内視鏡下の手術~ 

東北大学耳鼻咽喉・頭頸部外科
香取幸夫

喉頭疾患、とりわけ声帯病変を扱う手術の基本は喉頭微細手術(Laryngomicrosurgery,
LMS)であるが、次のような事情があるときに日帰り・短期滞在で実施可能な局所麻酔・内視
鏡下の手術が考慮される。1)全身状態や合併症から全身麻酔手術が不適切と考えられる場
合、2)仕事や経済的理由などで入院治療を希望しない場合、3)患者自身が全身麻酔に強い
不安を持っている場合、4)切除生検など手術を早く行いたいが全身麻酔枠が調達できない場
合、である。一方、不安の強い患者や、職業歌手や音楽教師などデリケートな処置が必要な場合
には全身麻酔で手術を行うべきである。
手術適応は全身麻酔手術と同様で、音声治療(声の衛生や発声指導)や薬物療法といった保存
的治療が無効な場合に検討される。1990 年代より軟性の喉頭ファイバースコープの解像度が
向上し、経鼻的にファイバースコープを挿入して喉頭の視野を確保し経口的に喉頭鉗子(鋭
ヒ)、鉗子状メス、吸引管等を用いて声帯ならびにその周辺の手術を行うことが、京都大学の大
森らにより開発された。私たちも2005 年頃より同様の方法を導入し、声帯ポリープ切除、麻痺
声帯や萎縮に対する声帯内注入術を中心に局所麻酔・内視鏡下の手術を行っている。この方
法は従来の間接喉頭鏡を用いた手技に比べて、モニター上で大きく制限の少ない視野を得る
ことができ、録画・録音にも適している。
手術の実施にあたっては、他の局所麻酔手術と同様に患者の理解と協力が必要であり、疾病と
治療法に関する十分な説明、手術に対する不安を出来る限り除くこと、必要十分な局所麻酔(リ
ドカインのスプレー、塗布)に心がける。病変の切除は全身麻酔下の喉頭微細手術と同様に最
小限に留め、いわゆる「取り過ぎ」をしないようにする。術後は、気道狭窄や出血の症状がないこ
とを十分確認したうえで帰宅となるが、2~3日の可及的な発声制限、さらに2~3週の相対
的な発声制限(長い会話、大声や歌を控える)を行う。入院治療と異なり発声制限が充分に守ら
れない可能性があり、この点、十分な指導が必要である。

 

シンポジウム

「東北、北関東地方における日帰り、短期滞在手術の現況」

千葉敏彦(台原駅前耳鼻いんこう科、仙台市)
高橋 辰(高橋耳鼻咽喉科眼科クリニック、横手市)
花澤 秀(花澤耳鼻咽喉科、水戸市)

当院における開放型病院利用手術と日帰り手術の現況について

台原駅前耳鼻いんこう科(仙台市)
千葉 敏彦

開放型病院とは昭和53年に厚生省により医療機関の機能分担と共同利用を促進する観点か
ら制度化されたもので、開業医が病院に登録すれば、紹介した患者さんの診察・検査・治療を
病院医と共同で行うことが可能となる。退院後はまた開業医に戻って引き続き治療することが
出来るため、初診から終診まで一貫した治療が可能となる。登録医は術者として病院の医療機
器を利用して全身麻酔下手術を行うことが出来るため、自院での局所麻酔下手術が困難な重
症例や合併症をもつハイリスク症例の場合に、病院で安全に手術が出来るメリットがある。当院
では水曜日を手術日に設定し、自院での局所麻酔下手術または開放型病院(東北公済病院)で
の全身麻酔下手術を行ってきた。開院以来9年間の当院における日帰り手術と開放型病院利
用手術の現況について報告し、それぞれのメリット、デメリットについて考察したい。

 

地方農村部の有床診療所で行う短期滞在手術について

高橋耳鼻咽喉科眼科クリニック(横手市)
高橋 辰

当院は秋田県南横手盆地の地方農村部にある耳鼻科と眼科の有床診療所です。 高齢者割合
は37%で3 人に1 人が高齢者、少子化も著しく学年10 人以下という学校も多く、統廃合が続
いています。 東京都の1/3 に相当する広域に、 耳鼻科診療所4 か所と麻酔科常勤医不在の
中核病院が1 か所あります。公共交通機関が極めて不足していて90 歳近い高齢者が自家用
車で通院してくることも珍しくありません。重症難治例は80 ㎞離れた秋田大学病院まで送りま
すが、 冬期間は吹雪のために通行止めも度々発生し、 電車は1 時間に1 本のみで、転院を拒
否される例も少なくありません。このような環境で短期滞在手術を継続してきた経験を踏まえ
て、 地域医療との連携、手術症例の変遷、 手術治療に関連した工夫、有床で手術を行うことの
意義と課題などについてお話ししたいと思います。

日帰り手術の問題点と対応 ~無床診療所の立場から~

花澤耳鼻咽喉科(水戸市)
花澤 秀

始めに)無床診療所はターミナル施設ではない。日々の診療に支障をきたすようなトラブルを
極力避けるべきである。その為には手術適応を厳密にする、患者家族の同意を十分得る、診療
記録を確実にする、後方支援病院との密な連携を取ることが重要であると考える。
対象)2008 年1 月から2018 年3 月までに行われた手術の内、鼓膜切開、チュービング、扁桃
周囲膿瘍切開術などの小手術を除いた466 例である。
結果)手術は内視鏡下鼻内手術248、鼻骨骨折整復術15、口唇粘液嚢胞摘出術18、唾石摘
出術(口内法)13、口腔良性腫瘍摘出術9、舌腫瘍摘出術4、軟口蓋形成術4、舌小帯短縮症延
長術3、鼓膜形成術(接着法)77、耳瘻孔摘出術12、耳介形成術2、外耳道腫瘍摘出術2、黒子
等皮膚腫瘤切除術59 が行われた。術後他施設に依頼した事例は3 件だった。 
まとめ)手術による合併症は常に起こりえるものであり、それをトラブルにしない万全の準備が
必要と考えられた。

 

特別講演Ⅱ

「麻酔科医運営によるアネスネットの紹介と質的担保について」

北福島医療センター 麻酔科部長
佐藤 欣也

時代の変遷により、1)麻酔科医増加率は、科別で5位の23%の増加も手術件数増加は3
1%と麻酔科医不足で、2)卒後臨床研修、救急救命士の訓練等、麻酔科医への負担増、3)外
科医師単独での手術・麻酔の制限化が行われている。
 東北では、当初各県に一つの医科大学しかなく、麻酔科医の医局遍在化に伴い、県を超えて
の関係が必要になったことで各大学と連携を保ちながら、末端病院の麻酔医補充を目的として
麻酔科医による民間紹介業アネスネットが形成された。現在は、宮城県の麻酔科医NPO 団体
と協力、震災後は、東日本医療復興支援グループteam Holy とも連携しながら、運営している。
 術前に麻酔科医らが各施設からの患者情報で麻酔重症度的に問題がある場合、さらに検査
を要す場合もあるが、麻酔方法は比較的短時間作用性の薬剤が主流で、日帰りや短期間入院
の麻酔では、安定した麻酔環境を提供できるようになっており、麻酔方法につき併せて紹介さ
せて頂く予定です。

 

一般演題

1. 静脈麻酔による経外耳道的内視鏡下耳科手術(TEES) のデイサージェリー

藤岡 正人1)2) 浅間 洋二1) 小川 郁2)
1)医療法人應誠会 あさま耳鼻咽喉科医院
2)慶應義塾大学医学部 耳鼻咽喉科

光学機器の進歩と専用器具の上市を背景に、経外耳道的内視鏡下耳科手術(transcanal
endoscopic ear surgery: TEES)が国内外で急速に普及しつつある。あさま耳鼻咽喉科医院で
は2017 年2 月よりこれまでに11 例の静脈麻酔による全身麻酔下でのTEES による日帰り鼓
室形成術を行ってきた。本演題ではそのCase series review とともに、オフィスサージェリーで
TEES を立ち上げるにあたっての ①器具・器材の準備、②手術室のセッティング、③看護スタッ
フ教育について報告し、④Day surgery でTEES を行うことの有用性と限界、pitfall について述
べたい。ESS を行っている施設におけるTEES への初期投資は内視鏡と金物器具類のみで、モ
ニタやカメラは流用可能である。鼻副鼻腔手術より術後出血や疼痛も少なく、TEES はオフィス
サージェリーに適した手術と考えている。

2. 小児の鼓膜再生における皮下組織鼓室内詰込み法の有用性について

中嶋正人
埼玉医科大学病院 耳鼻咽喉科

小児の鼓膜穿孔の鼓膜再生手技については周術期、術後の観察、処置の点で成人と異なる制
約がある。①入院、外来での保護者の時間的拘束②鼻かみや鼻すすり、くしゃみが制限困難③
顕微鏡下耳内処置に身体拘束を要し、安全確実な処置が困難④ヒトパルボウイルスを確実に
は排除困難なフィブリン糊使用への保護者の心理的抵抗⑤内服や外用剤の使用を拒否される
場合がある、などである。発表者の施行する皮下組織鼓室内詰込みによる鼓膜再生法は、縁を
新鮮化した鼓膜穿孔から鼓室内に自家皮下組織を詰め込むのみで、鼓膜の再生を図る方法
で、穿孔径を問わず施行可能で、フィブリン糊も不要で、侵襲が軽微のため、日帰り両側例を含
む短期滞在手術が可能で、術後耳内操作、通院、投薬も必須ではない。また皮下組織は鼓室内
を充満するので鼻すすりなどでもずれないので制限は不要である。そのため特に本法が有用と
考える小児例を提示し、術後成績、経過を報告する。

3. 外耳道外骨腫手術における皮膚温存のための工夫

中西 悠 山本悦生 老木浩之 田邉牧人 竹田将一郎
耳鼻咽喉科サージクリニック 老木医院

【はじめに】
外耳道外骨腫の形態は多様であり、各症例に合わせた骨削除手技が求められる。今回我々が
経験した経外耳道手術25例48耳の経験をもとに、外耳道皮膚温存のために用いている手
技について報告する。
【皮膚切開】
切開の位置は骨部外耳道のなるべく外側かつ、外骨腫病変基部よりも外側になるように設定する。
【骨削除】
外耳道狭窄が高度な例では、皮膚を十分に剥離せずにノミで骨削除を行うと、跳ね上がった骨
片により、二次的に外耳道皮膚損傷を招くことがある。皮膚を軽減するには、狭窄部より外耳道
深部に落とし込んでから骨削除を行うようにするとよい。外耳道皮膚を落とし込めないほど狭
窄が高度な際には、まず最狭窄部の表層を薄く削ぐように削除する。
【パッキング】
骨病変削除の後、外耳道皮膚を骨面の露出がないように戻し、外耳道前壁皮膚と鼓膜のアング
ル部をしっかりパッキングしている。通常術後2日目には耳内ガーゼ抜去が可能になる。

4. 外耳道外骨腫に対する日帰り手術

山本英永
茅ヶ崎耳鼻咽喉科クリニック

当院は神奈川県茅ヶ崎市で中耳と副鼻腔を中心に日帰り手術を行っています。茅ヶ崎はサーフィ
ンが盛んである事から外耳道外骨腫、サーファーズイヤーの手術症例が多く受診されます。2015
年の開院からの受診者数は64 名、平均年齢は40.8 歳。平均サーフィン歴は27.2 年でした。
手術症例数は 28 例の48 耳、ほぼ男性です。
手術は全例局所麻酔・耳内切開で行います。耳内切開のメリットは前壁の骨腫に有効な事、皮
膚切開範囲が狭い事、デメリットは手術野が狭い事になります。
特殊な器具としては骨片の除去に有効な大き目の麦粒鉗子を使用しています。
摘出後の外耳道は軟膏とジェルフォームで皮膚の固定を行い綿球を留置します。パッキングは
行っていませんが術後出血や外耳道皮膚の肥厚などの合併症は起こっておりませんが術後眩
暈の出現率が21.4% とやや高いように思われます。鼓室内操作は行なっていない事から、ノミ
の振動による耳石の離脱や浮遊などが予想されます。

5. 鼻手術周術期における嗅覚評価の試み

浅間洋二
あさま耳鼻咽喉科医院

内視鏡下鼻内副鼻腔手術が末梢性嗅覚障害に有効なことは国内外で広く報告されているが、
嗅覚改善に対する効果の定量定性評価に基づいたエビデンスが十分に蓄積されているとは必
ずしも言えない。そこで我々の施設では、嗅覚検査室の最適化と副鼻腔手術前後における嗅裂
周囲の気流変化について流量とルートの検討を重ねてきている。術前後の鼻内気流について
は、非圧縮ニュートン流体非定常ナビエストークス方程式を元にその変化を直接計算するDNS
法を採用している。特にDNS 法による流体解析結果は市販商用ソフトによくあるような乱流モ
デルや定常モデル用いておらず、実際の気流の動向をより詳細に精確に再現できる利点があ
る。以上の方法により、術前術後に評価した4症例について報告したい。

6. イリゲーション付き手術支援機器を使用した
 水供給下の内視鏡下鼻副鼻腔手術について

達富真司 細田泰男 藤田京子 梅田裕生
細田耳鼻科 EAR CLINIC

当院では、吸引・切除・凝固などの機器に水供給機能を付加したイリゲーション付き手術支
援機器を開発し、内視鏡下鼻副鼻腔手術(ESS)に使用している。ESS において水を供給する利
点は洗浄と潤滑にあると考えられる。洗浄することで明瞭な内視鏡視野と術野が維持され、病
変・出血点・危険部位を確認することができる。また術野を清潔な環境に保つことで、感染予
防につながる。水供給による潤滑性の向上は、水流が発生することで吸引力が上昇し、切除能
力の向上につながる。また吸引のつまり防止、摩擦・乾燥・熱による組織損傷の予防につなが
る。イリゲーション付き機器を使用したESS は、水供給の利点を生かした、安全、正確、スピー
ディーな手術である。本発表では、当院で開発したイリゲーション付き機器と、それらを使用し
た水供給下ESS について報告する。

7. 当院における好酸球性副鼻腔炎に対する治療の現況

増田信弘
西大津耳鼻咽喉科

平成27 年に好酸球性副鼻腔炎の診断基準であるJESREC スコアが策定され、難病法により指
定難病に指定されたのを機に、当院では好酸球性副鼻腔炎を最重点疾患として取り扱ってき
た。平成30 年5 月末現在で、84 名が通院中である。年齢分布や主訴、合併症など当院通院患
者の概要について検討し、当院、で、行っている、問診内容、検査項目、手術、術後管理、投薬治
療等を紹介し、無床耳鼻咽喉科診療所における好酸球性副鼻腔炎の取り扱いにつき検討す
る。

8. AC 電源不安定地域における汎用品使用モバイル内視鏡システムでの
 鼓膜形成術

馬場奨1) 川村繁樹1) 細田泰男2)
1)川村耳鼻咽喉科クリニック
2)細田耳鼻科ear clinic

私はネパールで定期的に短期医療支援しており、昨年の演題をヒントにAC 電源非供給下での長
時間駆動を目的として構成した内視鏡システムを使用し、現地で鼓膜形成術を行った。
 機器構成は、汎用品は、光源:乾電池式懐中電灯、web カメラ:C マウント改造、モニター:タ
ブレットPCとUSB バッテリーで、医療機器は、耳硬性鏡・C マウントアダプター・ライトケーブル
である。
 WHO によると世界の難聴者3.6 億人の大半は途上国におり、小児難聴の主原因は慢性中耳
炎、難聴者は低雇用と報告されている。
 眼科領域では多くの団体が活動し、ヒマラヤ眼科耳鼻科医療を支援する会(EArTH) という
NGO で耳鼻科診療している。医療キャンプをこれまで計5 回、電源供給の乏しい僻地に出向いて
行い、外来は耳疾患が最多(6割以上)で、慢性中耳炎、耳垢の順に多く、手術は鼓膜形成術(16
例)が主であった。
今回、自家発電機稼動の眼科顕微鏡(白内障手術)を使用せず、単独で鼓膜形成術が可能となり、
限られた時間・資源を有効活用し社会貢献できると考えた。

9. 海外患者に対する短期滞在手術

廣芝新也 東家完 田邉正博 一色信彦 荻野枝里子 岩永迪孝

近年、日本を訪問する外国人は毎年増加の一途をたどっている。当院では2014 年より、主に
海外から手術を希望する海外の痙攣性発声障害患者を受け入れている。直接診察することが
難しいため、現地で診察を受けた際の喉頭ファイバー所見とスカイプによる直接の会話の中で
手術を決定している。国別にみると、イギリス3 名、アメリカ3 名、インド2 名、スイス、マレーシ
ア、デンマーク、ニュージーランド、フィリピン、ザンビア各1名、合計14 名の方々に対し、当院で
手術を行い、特に合併症などのトラブルも認めなかった。来院するきっかけとしては、フェイス
ブックのグループ経由の方々がほとんどで、イギリスからの3 名は現地の耳鼻咽喉科医の紹介
によるものである。実際の発表では、文化の違いによる様々なエピソードについて発表する予
定である。

10. バセドウ甲状腺超亜全摘術の術後成績 -2 泊3 日の短期滞在手術例を含む-

大村正樹1) 牧本一男1) 山本悦生1) 宗田由紀1)
大村学1) 須川秀夫2) 森徹2)
1)大村耳鼻咽喉科日帰り手術センター
2)森甲状腺会須川クリニック

バセドウ病の治療は旧来①薬物療法、②放射性ヨードによるRI 治療、そして③手術療法がおこ
なわれてきた。①の問題点は無顆粒球症などの副作用で治療が続けられない症例があること
などである。②の問題点は甲状腺機の低下にかなりの時間を要すること、逆に長期間過すると
必ず甲状腺機能の廃絶に至り、甲状腺剤(チラージンなど)の服用が必須となることなどであ
る。これに比し、③では甲状腺機能の低下は極めて速やかで、術後数日で低下し、術後正常甲状
腺機能に達して、薬剤の服用を全く必要としない症例がある。問題はどうしてもこれまで再燃例
があり、再度抗甲状腺剤(メルカゾールなど)を服用しなければならない症例があることである。
私は京大時代からバセドウ病に対する甲状腺亜全摘術を施行し、残置量を5-6g に設定して
いた。しかし再燃例があるため、内分泌内科医とも相談、2010 年9 月からは残置量を3.5g 以
下と設定し、所謂超亜全摘術を施行している。当初は両葉亜全摘としていたが、最近では一葉
は全摘し、反対葉のみ亜全摘とするDunhill 法を採用している。2015 年11 月からは2 泊3
日での短期滞在での手術を行っている。これら27 例の手術症例の術後成績を報告する。

11. 昨年1 年間の1 泊入院での問題点

蔦佳明 岩永迪孝 老木基子 唐澤千明 八幡隆史
南大阪蔦耳鼻咽喉科

昨年度の当院での一泊入院手術症例は、318 例であった。内訳はスウィング法変法が201 例、
後鼻神経切断術(鼻中隔矯正術を含む)87 例、鼓室形成術が19 例、ラリンゴマイクロ9 例そ
の他2 例。全例を手術当日入院、翌日退院の一泊とした。数人の希望での二泊入院もあった。
一~二泊入院での問題点に付き検討した。術者は鼓室形成術が岩永迪孝先生、あとはすべて
私一人での手術症例であった。麻酔は全身麻酔年、ラリンゲルマスク(OS+フェンタニル)又は
気管内挿(OS+レミフェンタニル)で管理した。又鼻の手術の場合は上顎神経ブロックも併用し
た。術後出血、痛みのコントロール、全身麻酔からの覚醒時間、睡眠状態、適正な入院期間で
あったか。などを振り返ってカルテ上の問題点を引き出して、検討したので報告する。

12. 短期滞在手術における術前チェック -当院の現状について-

岩野正 清水順一 岸本麻子 永井香織
岩野耳鼻咽喉科サージセンター
ながい耳鼻咽喉科クリニック

短期滞在手術の成功のポイントは、患者の選択であり、患者の病態、年齢、理解度、基礎疾患など
を考慮し、短期滞在手術の適応を決定する。さらに問診よる既往歴、現病歴のチェック、心電図、胸
部X線、採血、尿検査などの術前検査により、問題点を明らかにし、対処することが重要となる。こ
れらのステップを経て、入院前に治療計画を完成、入院後その計画に沿って、合併症なく退院を迎
えることに集中する。
今回、2017 年1 年間に当院において手術治療を受けた患者を対象に、問診および術前検査によ
り明らかとなった問題点とその頻度、さらにその対応につき検討したので報告する。

 

第14回 耳鼻咽喉科短期滞在手術研究会

平成29年7月9日  グランフロント大阪
会長  細田  泰男

抄録

web ミーティング

 

米国における短期滞在手術の現状〜The Iowa Otolaryngology Experience

  柴田清児ブルース  アイオワ大学耳鼻咽喉科

 

私は関西医科大学を卒業後、同大学耳鼻咽喉科へ入局いたしました。専門医、医学博士を取得後に、博士研究員としてミシガン大学クレスゲ聴覚研究所へ留学いたしました。留学中にアメリカ医師国家資格を取得し、マッチングを経て現在の所属先であるアイオワ大学耳鼻咽喉科にて人生二度目の研修生活を送っております。

ご存知の方も多いとは思いますが、米国では日帰り手術の占める割合が高く、また入院するとしても日本と比較して非常に短期であり、この事実は私も研修当初に驚かされました。また研修修了に近づくにつれ、 各手術の慣習の違いも多岐に渡ることに気付かされます。保険制度の違いを指摘されることもありますが、2014年のオバマケア(米国版国民皆保険)の実施前後で診療体制の顕著な変化はなく、米国におけるDay Surgeryの背景には様々な因子があるものと考えられます。米国と日本の違いや共通点をお示しすることで、本発表が今後の日本における耳鼻咽喉科の短期滞在手術のあり方を再度検討いただくきっかけになれば幸いに存じます。

 

会長講演

 

私の鼓室形成術、アブミ骨手術

  細田泰男  細田耳鼻科EAR CLINIC 

 

細田耳鼻科EAR CLINIC2000年に豊中で開院(無床)しました。開院直後より鼓室形成術、アブミ骨手術は、近隣の岩野耳鼻咽喉科サージセンター(院長の岩野正先生は、私が関西医大で耳科手術を教わった先輩で、現在はゴルフの先生です)にて一泊入院で行っていました。当初は術後のトラブル(ほとんどがめまい)で退院が延期となる症例など色々ありましたが、次第に予定を逸脱する症例も減り、2009年からは自院にて局所麻酔、日帰り手術を開始し、より快適な手術(患者にとっても医者にとっても)をめざして現在も色々工夫、改良しています。

ESSを日帰りで行う施設はかなり増えてきましたが、鼓室形成術、アブミ骨手術の日帰りは本邦では今でも限られています。しかし、ESSに比較して耳科手術の方が痛み苦しみが少なく、より日帰り手術に向いているのではと感じています。

今回、今まで私の行ってきた工夫の中から、お役に立てそうなものをいくつか紹介させて頂きたいと思います。

 

一般演題

 

1、フジタ医科器械製パワーパンチの使用経験

   山本英永 茅ヶ崎耳鼻咽喉科クリニック

 当院は201510月に開院し20165月より日帰り手術を行っています。内視鏡下鼻副鼻腔手術ではフジタ医科器械製パワーパンチを採用しております。パワーパンチは細田らによって開発された手術機器で永島医科器械より販売されていましたが、長らく製造中止となっており、2016年よりフジタ医科器械より再開発・販売されることとなりました。永島医科器械製との違いは刃先を360度回転することが出来る点です。デブリッターと比較した使用感ですが、ポリープ切除の切れ味に問題はないものの切除のスピードは遅いと思われます。これは長所であり短所でもあると考えます。またシーカーや吸引管の代わりとして探針として使用することも出来、隔壁などある程度の硬組織の処理も可能であります。また内視鏡の洗浄器具としても使え、小出血時も吸引機能により操作を継続出来ます。特記すべき点は止血ガーゼを入れた時にガーゼを巻き込まずに操作が可能な点です。デブリッターとは使用感は異なりますが安全性も高く安価であり、手術の質の向上に役立つ器具と考えられました。

 

2、当院で使用する手術支援機器

   -ジェットイリゲーションシステムを中心に―

       梅田 裕生、細田 泰男、宮澤 徹、藤田 京子  

       細田耳鼻科EAR CLINIC

当院では、院長細田が開発した手術支援機器を使用し、耳、鼻手術を施行している。昨年紹介したパワーパンチの他、広く全国的に浸透している軟骨接合型人工耳小骨や、ジェットイリゲーションシステムなどである。この様な機器は当院では当たり前のように使用されているが、その有用性は大きいと考える。今回の発表では当院で利用されている鼻用ジェットイリゲーションシステムを中心に使い方使い道などをお示しする。

 

3、日帰り・局所麻酔下ESSにおける鎮静薬の検討

   ―塩酸デクスメデトミジンとミダゾラムの併用―

       金子敏彦 金子耳鼻咽喉科 Ear & Nose Clinic

塩酸デクスメデトミジン(DEX)は既存の鎮静薬と異なり刺激によって容易に覚醒可能であり,呼吸抑制がほとんど無いという特徴がある。DEXとは異なる作用機序を持つミダゾラムも広く用いられている鎮静薬だが、用量依存性に呼吸抑制の頻度が高くなる。当院では内視鏡下鼻副鼻腔手術を午前・午後診の間に局所麻酔・日帰りで行っている。時間的制約の中で効率良く行う為に安定した鎮静が必要となる。

鎮静レベルはObserver’s Assessment of Alertness/SedationOAA/S)スコアを用いて評価した。DEX単独では鎮静が浅い際に、ミダゾラムを0.5mg単回静注し、その後は鎮静レベルに応じて適宜追加した。殆どの症例で良好な鎮静が得られた。

DEXとミダゾラムの併用では、ミダゾラムを減量できるため、呼吸抑制のリスクを軽減できる。DEX単独あるいは、DEXとミダゾラムの併用による鎮静は日帰り・内視鏡下鼻副鼻腔手術を安全に、効率よく行うのに有効と考えられる。

 

4、汎用デジタルカメラを応用した内視鏡ビデオシステム

   榊原 昭  あさひ町榊原耳鼻咽喉科医院(山形市)

耳鼻咽喉科診療へ内視鏡ビデオシステムを導入することは、鼓膜や鼻腔などの詳細な観察、近接下での正確な処置、画像の保存が可能になるなど、メリットが多い。しかし一方では、カメラや光源が高価であることと、機材の大きさ、ケーブルの取り回しの煩雑さなどが欠点となっている。

最近発売されたOLYMPUS AIR A01は、モニターや操作用のダイヤルなどを省いた汎用のレンズ交換式のデジタルカメラであり、撮影条件の設定や画像の確認などは、無線で接続されたiPadiPhoneなどで行うのが特徴である。これを応用した、安価かつ小型軽量で、操作性と視認性にも優れた内視鏡ビデオシステムを構築し、日常診療に活用している。今回、システムの概要と、得られる静止画、動画を供覧する。

 

5、保険収載に対応した低コスト内視鏡下甲状腺手術 VANS-3S

   片山昭公  札幌徳洲会病院 耳鼻咽喉科

内視鏡下甲状腺手術は長らく保険未収載のままであったが、平成28年度より保険診療 可能となった。しかし、内視鏡下甲状腺手術において必要不可欠であるエナジーデバ イスの加算は現在認められていない。そのため保険点数上の優位性は相殺され、新規 施設の参入を妨げている要因の一つになっている。そこで人件費や消耗品を含む手術 にかかるトータルコストを抑えるべくVANS-3SSingle Surgeon Surgery)法を開発 した。当科では、患側鎖骨下外側に創部を作成するVANS法による内視鏡下甲状腺手術 を行っているが、VANS-3S法では自主開発のMist-lessリトラクターセットAKRに加え ワンタッチ型内視鏡固定器ロックアームを併用することにより、助手を必要としない 術者一人だけの内視鏡下甲状腺手術が可能となった。また、当科では高コストなディ スポーザブルエネジーデバイスの代わりに圧倒的に安価なリユーザブルエナジーデバ イス:Biclamp 110を用いている。本発表においてBiclamp 110を用いたVANS-3S法 の詳細な手術ビデオを供覧する。

 

6、ICTを活用した日帰り手術の術後フォローの取り組み

   河本光平  かわもと耳鼻咽喉科クリニック

ICTとは「Information and Communication Technology」の略語で「情報通信技術」と訳され、Information Technology(IT)に情報や知識の共有や伝達といったコミュニケーションの重要性を加味した言葉である。医療におけるICTの活用とは遠隔医療がその代表であり、法的な整備がおこなわれて平成30年度の診療報酬改定では遠隔医療に関してインセンティブの付与が検討されている。

耳鼻咽喉科の分野では花粉症治療や禁煙外来などでの導入事例の報告があるが、日帰り手術の術後フォローにおいてICTを活用して実験的に取り組んでみたので紹介する。

 

7、Only earに対する鼓室形成術 -短期滞在で対応するための工夫-

   河野浩万  河野耳鼻咽喉科Ear Surgi Clinic

対側耳が実用聴力のないonly earに対して行う鼓室形成術は、慎重な手術操作がより一層求められるものであり、それを行うこと自体にも議論のあるところである。一方、only earであるが故に、手術成功によって得られる患者の喜びは極めて大きい。当院では、only earに対する手術に関しての理解が十分得られた症例に対しては積極的に手術を行うこととしている。平成24年から平成28年の5年間に手術を行ったonly ear18耳(3.9%)であった。行った術式はI型が7耳、III型が8耳、IV型が1耳、wo2耳であった。術後は、良聴耳の聴力が低下した状態で退院となるため、退院後の患者の不安は少なくない。早期に耳内タンポンを抜去し、補聴器を装用している患者に対しては、術後3日目には補聴器を装用してもらうようにしている。

 

8、多剤耐性緑膿菌感染を伴う中耳真珠腫に対し手術加療を行った1例

   大河内喜久、佐伯忠彦、甲藤麻衣、橋本大  

   製鉄記念広畑病院 耳鼻咽喉科

多剤耐性緑膿菌(以下MDRP)は緑膿菌に対して抗菌活性を有したカルバペネム系、フルオロキノロン系、アミノ配糖体系の3系統の抗菌薬に対して全て耐性の緑膿菌である。今回、耳漏から多剤耐性緑膿菌陽性の中耳真珠腫に対して手術加療を行った。

症例は36歳、ネパール人男性。既往歴にインドで中耳手術歴がある。左耳漏及び難聴を主訴に当科を初診した。初診時の鼓膜初見で弛緩部から外耳道後壁の陥凹を認めた。耳漏の細菌培養の結果はMDRPだった。側頭骨CTでは乳突蜂巣から鼓室内に混濁陰影がみられた。保存的治療にて耳漏の改善ないため2016年1月左乳突削開術、鼓室形成術を施行した。周術期の抗生剤投与を含めて感染予防についての検討を行ったので報告する。

 

9、鼓室内皮下組織詰め込みによる鼓膜再生手術での

     前上象限切除による低音の聴力改善について 

     中嶋正人  埼玉医科大学病院 耳鼻咽喉科

演者の施行している、縁を新鮮化した鼓膜穿孔から鼓室内に皮下組織を詰め込むように挿入するのみとする鼓膜再生手術は初回手術単回のみで追加処置のない1年以上経過例(経過観察期間1年~57ヶ月、平均19ヶ月)345耳中で穿孔閉鎖298耳(成功率86%)、聴力改善(耳科学会基準)304耳(成功率88%)で、フィブリン糊など特別な材料が不要で、低侵襲、低コストで術後の投薬や管理も必須ではない、開発途上国でも可能な汎用性の高い方法と考えている。本法の特徴のひとつは手技上、全穿孔でも可能なため鼓膜の保存を考慮する必要がなく、石灰化や菲薄化など鼓膜の不良部分を躊躇なく切除できることである。鼓膜前上象限の石灰化部分の切除で耳小骨連鎖の可動性の改善が可能であることは昨年報告したが、今回石灰化のない鼓膜の前上象限の切除で低音の聴力がパッチテスト結果より平均10dB改善した例を経験したので同例を含め経験例を報告する。」以上です。

 

10、外来での処置にて管理可能であった軟組織後壁再建後の再発生真珠腫症例

   湯浅 有、湯浅 涼   仙台・中耳サージセンター

当院では上鼓室に限局した真珠腫に対し、上鼓室外側壁から後壁を削除し真珠腫を摘出後、皮下結合組織や有茎外耳道皮膚皮弁のいわゆる軟組織にて後壁形成を行っている。文献的には術後形成部の陥凹が生じても陥凹は形成部全体であり、最終的には外耳道削除型を同様の形態となると言われているが実際には形成外耳道の上鼓室外側壁相当部位のみが深く乳突洞方向に陥凹し、同部の清掃や炎症管理が困難となり再発生真珠腫に進展する症例を経験する。しかしその場合でも、陥凹せず残存している形成後壁は皮膚のみであるため、外来処置での同部皮膚切除により、乳突洞に進展した真珠腫を外耳道に開放することで、再発生真珠腫に対応することが可能となることがある。今回我々は、軟組織にて外耳道後壁を形成した真珠腫性中耳炎の再形成再発例に対し、外来にて対応可能であった2症例を経験したので報告する。

 

11、当院で施行した局所麻酔日帰り内視鏡単独使用の鼓室形成術(TEES)

   馬場 奨、川村 繁樹  川村耳鼻咽喉科クリニック

近年、経外耳道的内視鏡下耳科手術(Transcanal Endoscopic Ear Surgery:TEES)の報告は多く、内視鏡単独や顕微鏡(Microscopic Ear Surgery:MES)併用など多様な議論もある。また当研究会においては、局麻日帰りMESの演題は多くみられるが局麻日帰りTEESの演題は、特に鼓室形成術に関してまだないように思われる。 

当院の年間約500例の手術はほぼ鼻・副鼻腔手術(局麻日帰り:8割、全麻1泊:2割)であり、コストの点などからも手術用双眼顕微鏡はなく必然的に内視鏡のみとなり、症例は限られるが最近1年間に耳科手術も全例局麻日帰りで5例程度施行した。

耳後部切開・ツーハンドのMESと、耳内切開・ワンハンドのTEESを比較したとき、必ずしもTEESが低侵襲と考えてはおらず、患者さんに侵襲の強弱について話すことはない。しかし、他院で全麻入院でのMESの説明で躊躇していても、局麻・日帰り・圧迫包帯不要のTEES、の説明で手術希望される患者さんが多い印象であり、TEESは短期滞在手術に適した術式と考える。

症例提示し、局麻日帰りTEESついて述べる。

 

12、当院における耳科手術症例の検討

   森口 誠  森口耳鼻咽喉科  

当院では、外来診察がメインで時間的にも大きなウエイトを占めている。その中で20147月より手術を行っているが、病床もないため全例局所麻酔下日帰り手術である。主に耳科手術を行っているが、その内容につき検討を行った。慢性中耳炎の場合、当初は耳後切開にて鼓室内に入り一部外耳道を骨削除してI-Sを確認し周囲を清掃後側頭筋膜を穿孔鼓膜に対してアンダーレイしていた。しかしいかに皮膚切開や骨削除をしないかということが侵襲を抑えることにつながり時間の短縮にもなるため現在は内視鏡下にTMフラップを挙げ耳小骨連鎖の確認と再建を行い、鼓膜は耳珠軟骨を薄切してアンダーレイしている。軟骨膜付き薄切軟骨での再建鼓膜は再穿孔を起こしにくく、傷が外耳道だけですみ、特にケアフリーで再診もタンポン抜去のための1週間後で済むため負担も少ない。内視鏡下耳科手術は当院のようなマンパワーの少ないクリニックでも有用と考えられた。

 

13、bFGF、自己血清点耳液を用いた鼓膜穿孔閉鎖術

   石部 司  いしべ耳鼻咽喉科 

シリコンテルダーミス、bFGF、自己血清点耳液を用いた鼓膜穿孔閉鎖術を施行し良好な成績が得られたので報告する。

 20耳に対して鼓膜穿孔部をピックで新鮮化後bFGFを浸したシリコンテルダーミスをパッチした鼓膜穿孔閉鎖術を施行した。閉鎖率は80%で閉鎖まで平均71日を要した。2耳に過剰肉芽、3耳に耳漏の副反応を認めた。30耳に対しては自己血清点耳液を浸したシリコンテルダーミスをパッチした鼓膜穿孔閉鎖術を施行した。閉鎖率は83%で閉鎖まで70日を要した。3耳に耳漏の副反応を認めた。11耳に対しては穿孔部をレーザーで新鮮化しbFGFを浸したシリコンテルダーミスをパッチして自己血清点耳液を毎日点耳してもらった。閉鎖率は91%で閉鎖まで61日を要した。レーザー、bFGF、自己血清点耳液を組み合わせる事により閉鎖率が改善される事が示唆された。

 

14、当院におけるいびき、睡眠無呼吸症候群に対する手術治療の現状

       清水 順一、和田 匡史、岸本 麻子、岩野 正

   岩野耳鼻咽喉科サージセンター

       永井 香織  ながい耳鼻咽喉科クリニック

単純いびき症、睡眠時無呼吸症候群(以下、SAS)に対する耳鼻科医の関与、特に手術治療の適応や効果については未だ議論がある。当院ではWatchpadPHILIPS社製)を用いてSASの検査をするとともに、いびきの解析を行い治療方針の決定に役立てている。すなわち、周囲が不快と感じる45dB以上のいびきの割合が多い症例や中等症SASAHI1530)において、口峡部狭小が主原因と思われる症例については軟口蓋形成術を積極的に施行している。鼻閉も強い症例については鼻中隔矯正術や粘膜下下鼻甲介骨切除術といった鼻科手術も同時に施行している。鼻閉改善手術はSASそのものを治癒せしめることはないが、その後のCPAP装用を容易にする。また、軟口蓋形成術はSASの根治には貢献しないが、単純いびき症では改善する場合が多い。

今回、Watchpadの成績を中心に当院における手術治療の現状を報告する

 

15、岐阜県山間部の耳鼻咽喉科医療過疎地域での日帰り手術の現状

   野々田岳夫  ののだクリニック耳鼻咽喉科 

平成275月に岐阜県郡上市にて日帰り手術に対応できる耳鼻咽喉科を開院し2年ほど経ちました。

 この郡上市は人口4万人弱の過疎化・高齢化が進む山間部に位置しています。近くの市民病院には耳鼻咽喉科専門医は1人いますが、手術を行っていません。手術に対応している総合病院までは30~40km離れており、高速道路で3040分かかります。

 開院前に、市民病院院長に「この地域の患者さんは、手術が必要になると大きな総合病院に行くよ。なかなか、手術する患者さんはいないのでは..」と言われました。が、実際に開院してみると、手術適応となる副鼻腔炎、高度な鼻中隔弯曲、真珠腫性中耳炎等々、多数の患者さんがいらっしゃいました。そういった患者さんに手術の必要性について説明すると、ほとんどの方が当院での日帰り手術を希望されます。

 今回は、高齢者の多いこの過疎地域で日帰り手術を経験し、問題点・失敗談などを中心に報告する。

 

16、手術中に麻酔器の流量計が0L/mになった症例

     奥田平治  おくだクリニック

     川村繁樹  川村耳鼻咽喉科クリニック 

83歳の男性が、慢性副鼻腔炎、鼻中隔弯曲症の診断で1泊2日の短期入院手術を受けた。

麻酔は、レミフェンタニル、ミダゾラム、亜酸化窒素、セボフルラン、プロポフォール等を使ったバランス麻酔で行った。

麻酔の維持では、酸素、亜酸化窒素ともに、流量計で3L/mに設定していた。途中より、亜酸化窒素の流量が徐々に下がってくるため、再度、設定をしなおしたが、同様の繰り返しが数回起こるという不安定な時間が約1時間あった。その後、流量計をみると、完全に流量が0L/mになっていた。

麻酔器の異常か、配管の異常か、マニホールド室の異常なのか、判断できなかったが、酸素の流量は安定していたので、亜酸化窒素なしで、酸素+セボフルラン+プロポフォールで麻酔を維持し、手術は無事に終了した。原因や安全対策などを含めて発表する。

第13回 耳鼻咽喉科短期滞在手術研究会

平成28年7月10日  グランフロント大阪
参加者  名
会長  老木 浩之

プログラム  シンポジウム
・各科における短期滞在手術施設の現状とその将来像
司会 蔦 佳明 (南大阪蔦耳鼻咽喉科)
・眼科における短期滞在手術施設の現状とその将来像
山崎 俊秀 (バプテスト眼科山崎クリニック)
・日帰り手術の現状と将来像 日本と世界各国の違い?
執行 友成 (東京ヘルニアセンター執行クリニック)

ナレッジセミナー    
司会 宮永 敏
病院感染を防ぐ基本 ~ 全ての道は標準予防策に通ず
一木 薫 (兵庫医科大学病院 感染制御部)

会員総会        
司会 岩野 正 (岩野耳鼻咽喉科サージセンター)

特別講演        
司会 細田 泰男 (細田耳鼻科 EAR CLINIC)
・日帰り手術センターでのDSコーディネーターの役割
冨永 ルミ子 (多根総合病院 日帰り手術センター)

一般演題 1       
座長 湯浅 有 (仙台・中耳サージセンター)
1,小児滲出性中耳炎に対する全身麻酔日帰り鼓膜チューブ挿入術の臨床的検討
 木下 和也 (木下耳鼻いんこう科)
2,自己血清点耳療法の検討
 榊原 昭 (あさひ町榊原耳鼻咽喉科医院)
3,フィブリン糊非使用の結合組織鼓室内詰め込みによる短期滞在型鼓膜再生術の様々な例について
4,良聴耳における慢性穿孔性中耳炎に対する鼓室形成術Ⅰ型の術後成績
 湯浅 有、桝谷 将偉、湯浅 涼 (仙台・中耳センター)
5,当院で行っている弛緩部型中耳真珠腫stageⅠに対する手術治療
 河野 浩万 (河野耳鼻咽喉科Ear Surgi Clinic)

一般演題 2       
座長 大村 正樹 (大村耳鼻咽喉科日帰り手術センター)
   田邉 牧人 (老木医院山本中耳センター)
6,涙嚢鼻腔吻合術鼻内法における耳鼻咽喉科と眼科の連携
 高橋 辰 (高橋耳鼻咽喉科眼科クリニック)
7,当院における内視鏡下鼻内手術の現状と短期入院への影響
 坂本 菊男 (坂本クリニック耳鼻咽喉科)
8,当院における鼻副鼻腔day surgery術後のアンケート評価
 河本 光平 (かわもと耳鼻咽喉科クリニック)
9,当院で使用する鼻副鼻腔内視鏡手術支援機器
 梅田 裕生、細田 泰男 (細田耳鼻科EAR CLINIC)
10,診療所で筋強直性ジストロフィー患者の全身麻酔下鼻
 副鼻腔手術はやめるべきか?
 奥田 平治 (おくだクリニック)
 川村 繁樹 (川村耳鼻咽喉科クリニック)
11,局所麻酔日帰りESSでの塩酸デクスメデトミジン(プレセデックス)の使用経験
 金子 敏彦 (金子耳鼻咽喉科Ear&Nose Clinic)
12,短期滞在で行ったバセドウ甲状腺亜全摘術の2症例
 大村 正樹、牧本 一男、山本 悦生、宗田 由紀
 (大村耳鼻咽喉科日帰り手術センター)

ワークショップ       
耳鼻咽喉科短期滞在手術を行う上での諸問題
 ファシリテーター 来丸 貴志(インク)
          田中 健太(S&Sメディカル)
「短期滞在手術施設におけるホスピタリティについて」
 術後滞在中と退院後に行っている患者へのケアや家族への対応
 術後患者への看護の質、ホスピタリティを高めるためにすべきこと

第12回 耳鼻咽喉科短期滞在手術研究会

日時:平成27年7月19日(日) 9時~15時  
会場:ホテルグランヴィア京都 3階「源氏の間」 
会長:大村 正樹
  プログラムは、こちら    当日の写真は、こちら    アンケート結果は、こちら
プログラム

【特別講演】  座長:老木 浩之(大阪府 老木医院 山本中耳サージセンター)
  「内視鏡下鼻内手術の現況と短期滞在手術の適応」       
     京都大学大学院医学研究科耳鼻咽喉科・頭頸部外科    
                       中川 隆之 先生

【シンポジウム】 座長:田邉 牧人(大阪府 老木医院 山本中耳サージセンター)
「日帰り・短期入院手術を安全に行うためには」 
耳科領域 湯浅 有  (宮城県 仙台・中耳サージセンター)
鼻科領域 田村 芳寛 (京都府 ひろしば耳鼻咽喉科・京都みみはな手術センター)
喉頭領域 木下 和也 (和歌山県 木下耳鼻いんこう科)
頸部領域 大村 学  (大阪府 大村耳鼻咽喉科日帰り手術センター)

【一般演題 Ⅰ】   座長:細田 泰男(大阪府 細田耳鼻科 EAR CLINIC)
1.当院における内視鏡下耳科手術の現状と短期入院への影響
堀 文彦 (大分県 堀耳鼻咽喉科クリニック)
2.鼓室内結合組織詰め込みによる鼓膜再生術の応用―鼓膜穿孔縮小術、鼓膜亜全切除+再生術など―
中嶋 正人 (埼玉医科大学病院 耳鼻咽喉科)
3.ケナコルト‐A点耳薬の効果
鈴鹿 有子、宮澤 徹 (金沢医科大学 耳鼻咽喉科)
4.多血小板血漿を含浸させたコラーゲン膜を用いた鼓膜形成術
塩見 洋作 (兵庫県 しおみ耳鼻咽喉科クリニック

【ランチョンセミナー】  座長:東野 哲也(宮崎大学医学部 耳鼻咽喉科頭頸部外科)
 「難治性中耳炎の臨床」
     公益社団法人 地域医療振興協会 東京北医療センター 
     耳鼻咽喉科 難病・中耳手術センター 
                           飯野 ゆき子 先生 

【一般演題 Ⅱ】 座長:蔦 佳明(大阪府 南大阪蔦耳鼻咽喉科)
 5.無床診療所における日帰り手術の限界―内視鏡下鼻副鼻腔手術について―
     櫻井 弘徳  (京都府 医療法人京樹会 京樹会四条烏丸耳鼻咽喉科)  
     福島 一登  (京都府 医療法人京樹会 福島クリニック)   
 6.当院における副鼻腔手術と微小蝶形洞病変に対する取り組み 
井上 雄太、曽我 文貴、堀中 昭良、羽田 史子、和田 忠彦、藤田 明彦、岩永 迪孝   
            (関西電力病院 耳鼻咽喉科))
 7.手術当日に抗血小板薬の服用が判明した慢性副鼻腔炎患者の1例
     奥田 平治  (大阪府 おくだクリニック) 
     川村 繁樹、河本 光平  (川村耳鼻咽喉科クリニック)
 8.後鼻神経切除術における術後効果の経年劣化に関する検討    
     増田 信弘  (滋賀県 医療法人信耳会 西大津耳鼻咽喉科)
 9.バテングラフトを用いた鼻中隔前弯の矯正
     河本 光平、川村 繁樹 (大阪府 川村耳鼻咽喉科クリニック)         
     朝子 幹也、友田 幸一 (関西医科大学付属枚方病院 耳鼻咽喉科頭頸部外科学) 

【一般演題 Ⅲ】 座長:太田 史一(神奈川県 太田総合病院 耳鼻咽喉科)
 10.塩化亜鉛療法(Bスポット療法)の急性上気道炎に対する効果   
     西田 吉直  (大阪府 にしだ耳鼻咽喉科) 
     塩見 洋作  (兵庫県 しおみ耳鼻咽喉科クリニック)
     金 泰秀   (兵庫県 きむ耳鼻咽喉科)  
 11.ラジオ波を用いた口蓋扁桃凝固術
     榊原 昭   (山形県 あさひ町榊原耳鼻咽喉科医院)  
 12.扁桃膿栓症と扁桃肥大に対するラジオ波凝固手術
     笠井 創   (東京都 笠井耳鼻咽喉科クリニック)
 13.当院での小児睡眠呼吸障害に対する全麻下アデノイドおよび口蓋扁桃のデイサージャリーとその効果
     山西 敏朗   (東京都 医療法人社団朗会 耳鼻いんこう科山西クリニック)
 14.甲状軟骨形成術 短期滞在での海外患者受け入れ
     廣芝 新也、田村 芳寛、荻野 枝里子、田邉 正博、一色 信彦 
                (京都府 ひろしば耳鼻咽喉科・一色記念ボイスセンター)
 15.短期滞在手術後の緊急電話連絡による問い合わせ症例の検討
     上田 大、岩野 正、和田 匡史、岡庭 亜弥、岸本 麻子
            (大阪府 岩野耳鼻咽喉科サージセンター) 
     永井 香織  (大阪府 ながい耳鼻咽喉科クリニック))

第11回 耳鼻咽喉科短期滞在手術研究会

平成26年7月13日  崎陽軒本店 4階『ダイナスティー』
参加者  66名
会長  西山 耕一郎
  プログラムは、こちら    当日の写真は、こちら    アンケート結果は、こちら
プログラム
【特別講演】 
 Ⅰ 耳鼻咽喉科短期滞在手術のリスク管理     座長:部坂弘彦(部坂耳鼻咽喉科医院)
    佐藤公則(久留米大学 耳鼻咽喉・頭頸部外科)
 Ⅱ 医事紛争の本質とその回避について      座長:山本悦生(山本中耳サージセンター)
    加藤 愼(加藤法律事務所)
 Ⅲ 耳鼻咽喉科領域における形成外科的関与    座長:西山耕一郎(西山耳鼻咽喉科医院)
    大竹尚之(聖路加国際病院 形成外科)
【ランチョン講演】
   周術期感染症と耐性菌
    二木芳人(昭和大学医学部 内科 臨床感染症学)
【一般演題 Ⅰ】                 座長:細田泰男(細田耳鼻科 EAR CLINIC)
 1. 日帰り鼓膜接着法の術後成績と患者満足度
    乾 洋史(いぬい耳鼻咽喉科)
    乾 健 (耳鼻咽喉科いぬいクリニック)
 2. 病院型鼓室形成術から診療所型(短期滞在)鼓室形成術への対応
                ―当院で行ってきた工夫と遭遇した問題点―
    河野浩万(河野耳鼻咽喉科 Ear Surgi Clinic)
 3. 当院における短期滞在下アブミ骨手術症例について
    廣芝新也、荻野枝里子、田村芳寛、岩永迪孝、田邉正博、一色信彦
                   (ひろしば耳鼻咽喉科・京都みみはな手術センター)
 4. 聖隷横浜病院における短期滞在型鼓室形成術
    呉 晃一、松井和夫、大田隆之、久保田亘、水吉朋美(聖隷横浜病院 耳鼻咽喉科)
 5. フィブリン糊を使用しない新しい短期滞在型鼓膜再生手術の紹介
    中嶋正人、加瀬康弘(埼玉医科大学 耳鼻咽喉科)
【一般演題 Ⅱ】                 座長:大村正樹(大村耳鼻咽喉科日帰り手術センター)
 1. 短期滞在で手術を行ったバセドウ病の一例
    大村正樹、宗田由紀、牧本一男、山本悦生(大村耳鼻咽喉科日帰り手術センター)
    須川秀夫(京都大学医学部 糖尿病内分泌栄養内科)
 2. 無床診療所における全身麻酔日帰りラリンゴマイクロサージェリーの臨床的検討
    木下和也(木下耳鼻いんこう科)
 3. 副鼻腔手術における中鼻甲介と鼻中隔の縫合固定法
    河本光平、川村繁樹(川村耳鼻咽喉科クリニック)
 4. 耳鼻咽喉科診療所での手術に際する他科疾患への対策
    湯浅 有、湯浅 涼(仙台・中耳サージセンター)
 5. 局麻下外来短期入院手術の試みと問題点について―鼻科手術を中心に―
    若山 望、吉岡友真、石田麻里子、関根久遠、山口 智、木村まき、松根彰志
                 (日本医科大学 武蔵小杉病院 耳鼻咽喉科)
 6. 鼻科手術における術後入院期間についての検討
    飯村慈朗 1,2)、大櫛哲史 2)、小島慎平 1,2)、西谷友樹雄 1,2)
    三浦正寛 1,2)、太田史一 1)、小島博己 2)、鴻 信義 2)
                      1)太田総合病院 耳鼻咽喉科
                      2)東京慈恵会医科大学 耳鼻咽喉科

第10回 耳鼻咽喉科短期滞在手術研究会

平成25年7月14日  宮崎観光ホテル 17階『ふじの間』
参加者  51名
会長  宮永 敏
プログラム
【特別講演】 
 Ⅰ 人工聴覚器医療と短期滞在手術
    東野哲也(宮崎大学 耳鼻咽喉・頭頸部外科)
 Ⅱ 私の鼻副鼻腔のshort stay surgery の変遷
    池田勝久(順天堂大学 耳鼻咽喉科)
【一般演題 Ⅰ 日帰り・短期滞在手術の実際】
 1. 深部縫合結紮器マニセプスの日帰り鼻中隔手術への使用経験
    河本光平、川村繁樹(川村耳鼻咽喉科クリニック)
 2. 喉頭日帰り手術の工夫
    西山耕一郎(西山耳鼻咽喉科医院)
 3. 短期滞在 鼻・副鼻腔手術の実際
    岩野 正(岩野耳鼻咽喉科サージセンター)
    細田泰男(細田耳鼻科 EAR CLINIC)
 4. 日帰り手術16年の歩みと実績 
  これから短期滞在鼓室形成術を始められる先生に
    宮永 敏(宮永ENTクリニック)
【一般演題 Ⅱ 耳科領域の短期滞在手術】
 1. 鼓室形成術に内視鏡はどこまで有効か?
    細田泰男、野々田岳夫、大谷真喜子  (細田耳鼻科 EAR CLINIC)
    岩野 正(岩野耳鼻咽喉科サージセンター)
 2. 短期滞在手術におけるアブミ骨手術症例
    田邉牧人、山本悦生、老木浩之(山本中耳サージセンター)
 3. 当院で行っている短期滞在中耳手術におけるセーフティーネット対策
    河野浩万(河野耳鼻咽喉科 Ear Surgi Clinic)
 4. サーファーズイヤーに対する短期滞在型手術
    中西 悠、東野哲也、松田圭二、中村 雄
     (宮崎大学耳鼻咽喉・頭頸部外科)

第9回 耳鼻咽喉科短期滞在手術研究会

平成24年7月1日  阪急ターミナルビル 17階『ふじの間』
参加者 96名
会長  蔦 佳明
プログラム
 1. シンポジウムⅠ『鼻科領域手術における起こってしまった合併症とその対策
    座長 蔦 佳明
  1)鼻中隔手術の合併症とその予防策-鼻中隔形成術を中心に-  児玉 悟
  2)美声髄液漏の対応について  朝子幹也
  3)ESS術中の医原性眼窩損傷  袴田 桂
  4)副鼻腔手術後の眼科医が行うDCRについて  大江雅子
  5)鼻内内視鏡手術後のトキシックショック症候群  渡邉寛康
 2. セミナー『耳鼻咽喉科領域感染症と抗菌薬の使い方』  平山智佳子
 3. シンポジウムⅡ『環境、年齢、医療の進歩により術者の手術法、治療法はどう変化するか』
    座長 山本悦生
  1)耳科領域  岩野 正
  2)鼻科領域  蔦 佳明
  3)咽喉頭・頸部領域  大村正樹
 4. 一般演題Ⅰ 日帰り・短期滞在手術の実績と工夫(1)    座長 宮永 敏
  1)日帰り鼻内視鏡手術の実際と患者満足度を高める工夫
  -患者説明に3D-CT構築ESSイメージ動画を用いて-  乾 洋史
  2)コーンビームCTの鼻科手術への応用  川村繁樹
  3)無床診療所における全身麻酔日帰り手術(第2級)  木下和也
  4)術中にVFを来たし、AED使用により救命し得た1症例
    廣芝新也、田村芳寛、岩永迪孝、中川隆之
 5. 一般演題Ⅱ 日帰り・短期滞在手術の実際と工夫(2)     座長 細田泰男
  1)短期滞在手術における迷路瘻孔症例           田邉牧人、山本悦生、老木浩之
  2)当院での軟骨付き軟骨膜を用いた接着法         石部 司、堤 俊之
  3)当院における短期滞在中耳手術の現状報告        河野浩万
  4)声門閉鎖不全に対する外来日帰り手術 
    二藤隆春、今井直子、山内彰人、上羽瑠美、山岨達也
  5)外来にてワルトンおよびステノン管内唾石摘出術を施行した5症例
    楠 威志、松岡里奈、池田勝久

第8回 耳鼻咽喉科短期滞在手術研究会

平成23年7月3日  東京ステーションコンファレンス 6F 605号
参加者 75名
会長  小山 悟
プログラム
 1. シンポジウム:短期滞在手術における局所麻酔手技の実際   座長 山本悦生・小山 悟
  1)耳科領域における実際      須納瀬 弘、湯浅 有
  2)鼻科領域における実際      柳 清
  3)咽頭領域における実際      渡嘉敷亮二
 2. 特別講演                         座長 佐野眞一
  「麻酔科医からみたENT Short Stay surgery」
  ~day surgeryを可能にする新しい麻酔薬とモニタリング~   永山秀哉
 3. 一般演題Ⅰ 短期滞在手術における工夫、技術、システム(1)  座長 西山耕一郎
  1)局所麻酔科鼻閉手術における疼痛コントロールの工夫と評価 増田信弘
  2)鼓膜形成術(接着法)での再選考予防のための工夫
    相原康孝、松本恭子、杉山 裕、田中 健、工藤伸幸、石井賢治、神尾友信
  3)当院における口蓋扁桃手術の現状と術後出血予防の工夫
    岩野 正、泉川雅彦、岸本麻子、永井香織
  4)当院局麻日帰り手術の実績と工夫              五十嵐良和
 4. 一般演題Ⅱ 短期滞在手術における工夫、技術、システム(2)  座長 蔦 佳明
  1)当院での幼少児に対する全身麻酔科鼓膜チューブ留置術
    松本恭子、杉山 裕、田中 健、工藤伸幸、石井賢治、
    相原康孝、柳瀬 卓、神尾友信
  2)鼻涙管の手術                       時田信博
  3)京都みみはな手術センターにおける短期滞在手術
    廣芝新也、田村芳寛、岩永迪孝、中川隆之
  4)当院における短期滞在耳科手術     
    田邉牧人、山本悦生、老木浩之

第7回 耳鼻咽喉科短期滞在手術研究会

平成22年6月20日 ホテルグランヴィア大阪
参加者 74名
会長 岩野正
プログラム
 1、シンポジウム 「日帰り手術の実際」           座長 蔦 佳明        
    耳疾患    :細田泰男 先生
    鼻・副鼻腔疾患:川村繁樹 先生
    咽頭・喉頭疾患:西山耕一郎 先生
 2、特別講演Ⅰ                      座長 佐野真一    
   「耳鼻咽喉科領域の短期滞在手術を検証する」       市村恵一 
 3、特別講演Ⅱ                      座長 山本悦生 
   「当科でのday surgeryによる鼓室形成術」        新川 敦 
 4、一般演題Ⅰ                      座長 湯浅 有 
  1)当科における短期滞在型耳科手術の現況
     中江 進、山道 怜、松井雅裕
  2)当診療所における全身麻酔日帰り手術の臨床的検討   木下和也
  3)外来診療システムを発展させた日帰り手術の工夫    五十嵐良和
  4)当院でのヒヤリとした手術症例・考えさせられた症例 
     野々田岳夫、細田泰男、大谷真喜子
 5、一般演題Ⅱ                      座長 小山 悟 
  1)小児へのストレート型鼓膜チューブの有用性      石部 司、堤 俊之 
  2)当院における喉頭手術-最近行った喉頭枠組み手術-
     田邉牧人、山本悦生、老木浩之、長谷川陽一
  3)当院における短期滞在での口蓋扁桃摘出術の検討 
     中江 香、岩野 正、吉永和仁、岸本麻子
  4)当科における唾液腺疾患の外来・短期入院手術例の検討
     井野千代徳、南 豊彦、多田直樹、井野素子、田辺正博 
  5)短期滞在でのアブミ骨手術の検討
     湯浅 有、湯浅 涼

第6回 耳鼻咽喉科短期滞在手術研究会

平成21年6月21日  品川プリンスホテル メインタワー24階    
参加者 93名
会長 佐野真一
プログラム
 1、シンポジウム     座長 山本 悦生・佐野 真一
  1)短期滞在手術における中耳手術・副鼻腔手術(手術手技の工夫と術後対策) 
  2)大学病院における中耳短期滞在手術の実際  須納瀬 弘
  3)短期滞在手術に対する中耳手術手技の工夫  湯浅 有
  4)副鼻腔疾患に対する日帰り手術と短期入院手術  柳 清
     慢性副鼻腔炎に対するスイング法変法  蔦 佳明  
 2、特別講演      座長 森山 寛
  「米国における耳鼻咽喉科短期滞在手術の現況と今後の日本のあり方」  時田 信博   
 3、一般演題Ⅰ 短期滞在手術への新しい取り組み  座長 岩野 正
  1)内視鏡を用いた経外耳中耳手術の手技と工夫  五十嵐 良和 
  2)アテンディングシステムを利用した、神尾記念病院での鼓室形成術                           相原康孝、石井賢治、工藤伸幸、田中 健、神尾友和
  3)短期入院での定型的甲状腺手術         
     津田豪太、堀川利之、杉本寿久、田中妙子、藤枝重冶、斎藤 等
  4)麻酔科医が運営する手術室および短期滞在型施設  山田正文 
  5)経営からみた短期滞在手術  太田 史一、太田 正治 
 4、一般演題Ⅱ 咽頭の手術他   座長 部坂弘彦
  1)睡眠時呼吸障害に対する鼻手術の適応について  
     多田裕之、寺田修久、小林 正、寺田美恵、安藤英樹
  2)いびき、軽症OSASに対する短期滞在手術  
     名倉三津佳、竹下 有、橋本泰幸、峯田周幸、宮崎総一郎
  3) 睡眠呼吸障害に対する低侵襲手術  千葉伸太郎 太田 正治
  4)診療所における喉頭疾患の短期滞在手術  西山耕一郎

第5回 耳鼻咽喉科短期滞在手術研究会

平成20年6月8日 阪急ターミナルスクエア17
参加者 58名
会長 山本悦生
プログラム 
 1、シンポジウム                司会 佐野 真一
   短期滞在手術の限界
               耳疾患          湯浅 有
               鼻・副鼻腔疾患      川村 繁樹
               咽喉頭疾患        部坂 弘彦
 2、ランチョンセミナー             司会 山本 悦生
     日帰り手術の麻酔・周術期管理         白神 豪太郎
 3、指定演題1                 座長 時田 信博
   1)当院における術前・術後管理と問題点      蔦 佳明
   2)当院における喉頭疾患の短期滞在手術      西山 耕一郎
   3)高周波bipolar装置(Coblator2)による短期滞在型扁桃手術 望月 高行
   4)オフィスサージェリーへの挑戦          細田 泰男
 4、指定演題2
   1)生活習慣病患者の術前の注意点          小山 悟
   2)当センターの甲状腺短期滞在手術 
        -縦隔血腫を来たした症例を中心に-    大村 正樹
   3)当院における退院延期例の検討          岩野 正

第4回 耳鼻咽喉科短期滞在手術研究会

平成19年7月1日 ホテル仙台プラザ
参加者 95名
会長 湯浅 涼
前日の第39回仙台北部耳鼻咽喉科懇話会と合同で開催
プログラム
 1、指定演題1 短期滞在手術の適応症     座長 山本 悦生
                  耳疾患      細田 泰男
                  鼻・副鼻腔疾患  蔦 佳明
                  咽喉頭疾患    大村 正樹
 2、指定演題2 短期滞在手術の現況      座長 佐野 真一
            無床診療所単独で施行     青木 和博
            有床診療所として       佐野 真一
            無床診療所と支援病院の連携  浦野 正美
            大学病院として        水田 邦博
 3、特別講演                 座長 入間田 美保子
    良質な全身麻酔戦略              堀之内 節
 4、シンポジウム 日帰り・短期滞在手術の問題点・未来像
                        司会 湯浅 涼
            診療所の立場から       阿部 隆
            有床診療所の立場から     老木 浩之
            新規開業医の立場から     後藤 了
            看護面から          佃 祥子
            法律的側面から        藤田 紀子

第3回 耳鼻咽喉科短期滞在手術研究会

平成18年6月18日 京王プラザホテル 
参加者 31名
会長 兼子 順男 
プログラム
 1、短期滞在手術の対象となりうる疾患と術式  司会 山本 悦生
                  耳疾患      湯浅 涼
                  鼻疾患      佐野 真一
                  咽喉頭疾患    部坂 弘彦
 2、日帰り手術の問題点            司会 黄川田 徹
                  耳疾患      青木 和博
                  鼻疾患      小山 悟
                  咽喉頭疾患    望月 高行
 3、短期滞在手術における術前検査について      岩野 正

第2回 耳鼻咽喉科短期滞在手術研究会

平成17年7月3日 新大阪ワシントンホテル
参加者 25名
正式名称として、耳鼻咽喉科短期滞在手術研究会を初めて使用。
準備会を第1回とした。
プログラム
 1、 短期滞在手術の運営と工夫      司会 兼子 順男
                      演者 湯浅 涼
                         黄川田 徹 
                         佐藤 公則
 2、短期滞在手術の対象疾患と対象手術   司会 山本 悦生
                         演者 片橋 立秋
                         川村 繁樹
                         西山 耕一郎

第1回 耳鼻咽喉科短期滞在手術研究会

平成16年7月11日 グランビア ホテル
準備会議 参加者 18名
プログラム 
 1、研究会開催に際して              山本 悦生
 2、短期入院における耳手術            湯浅 涼
 3、短期入院における鼻手術            黄川田 徹
 会の名称、短期滞在手術の運営、短期滞在手術の対象疾患等を議論